私は最強ヒロインです!!

□標的29{痛みの中で…}
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ツナとザンザスの激しい攻防が始まった。

ザンザスはツナのように炎は点さず、肉弾で戦っている。

今の所、炎を持っているツナが有利だ。

しかし、


ザンザス「こんなものか」


ザンザスの挑発のような言葉にツナは瓦礫の中から出て、ザンザスにパンチをくり出したが…

ガシッ


ザンザス「あ?」

ツナ「!」


いとも簡単に…それも左手のみでツナの右手首…つまり、パンチをしようとした手を掴んだ。


ザンザス「もう、逝くのかと聞いてんだ」


コオォォオ…

この言葉とともに、ザンザスの右手が光りだした。

ツナは目を見開き少し止まったが、ザンザスが何かをする前に掴まれていない左手から炎を出し、体を空中にもっていった。

ドッ

向こう側の校舎にそれが放たれた。

すると、少し遅れて…

ズッ…

ズァッ

校舎に穴が開いた。

その穴を埋める校舎のコンクリートも、鉄筋も、消えた。

それをツナは驚きの表情で見、観覧席側も驚いていた。

しかし、止まっているわけにはいかない。

直ぐにザンザスの手を払いのけ、空中に逃げる。

そして、校舎の側面に垂直に乗り、体制を整えた。


ザンザス「何故お前と同じ武器をつけた初代ボンゴレが日本へ逃げるようにして隠居した?

二代目との勝負を恐れてだ」

ツナ「!」

ザンザス「軟弱な死ぬ気の炎が憤怒の炎に焼かれたとあっちゃ、最強の名がすたるからな……

この炎にびびったんだ」


ザンザスはこう言いながら憤怒の炎を点す。

ツナは立ち上がって


ツナ「……試してみるか?」

ザンザス「!?」

ツナ「貴様の炎と俺の炎、どちらが強いかを…」

ザンザス「何?」


ザンザスに挑発の言葉をかける。

ザンザスは少し気に食わないと言った感じで言葉を発した。


フッ…

不意に、ツナが手にある炎を消した。

これにより、ツナの体は校舎の側面から離れ、重力に従い落ちようとする。

足が壁から離れた瞬間…


ボウッ!


再び両手に炎を点し、ザンザスに向かって勢いよく突進した。

ザンザスはそれに驚く様子はない。

それどころか…


ザンザス「それほど消えたきゃ…かっ消えろ!!


カッ!

ツナがくり出すパンチに、憤怒の炎をぶつけた。


二人の攻防はまだ続く。

ツナは憤怒の炎を突き破る事に成功し、ザンザスを一発殴った。

それにより、ザンザスは後ろの校舎の壁に激突。瓦礫に埋もれた。

ツナはそれを見ながら地面で低い体制を作っている。

すると、壊れた校舎から光が出てきた。

ツナは左手で盾を作り、そのまま突進。


カチッ


音が聞こえたと思った瞬間、

ドン

炎がツナに向かって一直線に来た。

ツナは避けれず、炎はツナの盾を突き抜けた。


ドン


空中に何かが上がった。

それは


ザンザス「…………カスごときに武器をとるとはな…」


二丁の銃を持つ、ザンザスだった。
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