私は最強ヒロインです!!

□標的28{少しの違和感}
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チュンチュン…

スズメの鳴き声が聞こえる朝。


『ん…美味しそう……ジュルッ』


暢気に寝言を言っている人が一人。

そこに、

コンコン


ツナ「癒真〜!いるの〜?」


癒真が心配で起こしに来たツナがドアをノックした。

ツナは朝、リボーンに起こされて癒真が無事に見つかり、戻ってきた事を聞かされていたが、

やはり、自分の目で確かめたいと思うのが普通である。


ツナ「癒真〜、入るよー?」


なかなか返事をしない癒真。ツナは静かにドアを開けた。


ツナ「……本当に、見つかったんだ…」


自分の目の前で静かに寝ている癒真をみて、安心したツナ。


ツナママ「ツー君!遅刻するわよー!」

ツナ「げっ、もうそんな時間!?癒真!早く起きて!遅刻するよ!!」


ツナママの言葉を聞き焦るツナ。急いで癒真を起こそうとし、体をゆすったが…


『ん?誰だね、私の眠りを妨げる奴は…』

ツナ「誰!!?


言葉をハッキリ喋っているのに何か違う。

そんな癒真に思わずツっこみを入れるツナだが、時間が無いことを忘れてはいないだろうか?


ツナ「そうだ時間が!癒真、遅刻するよ!早く起きて!!」

『ん…』

ツナ「返事じゃなくて行動して!頼むから!!」

『…ん』


ツナの必死のお願いを聞いた癒真はツナに何かを渡した。

それは……?


ツナ「神様使用権!!?しかも何だよこの……神様使用権って!

神様可哀相だろ!?何この扱い!!?


『ま、神様って忠実な犬っぽいし?良いんじゃない??』

ツナ「良くないよ!神様なんだよ!?あんな感じだけど神様なんだよ!!?」

『…ツナも何気に言うね』

ツナ「…ごめん、俺つい本音が…って、いつ起きたの癒真!?」


何時の間にか癒真は起きていた。


『さっきだよツナ、ツナが若干黒くなる前だよ』

ツナ「そうだったんだ、気づかなかった…というか早く着替えてよ癒真!遅刻!!」

『大丈夫!もう着替えてるしご飯も食べたし、学校へレッツゴー!』


シュッ

ストッ


『いやー、間に合った間に合った(笑)』

ツナ「え…学校…?」


癒真の言葉と同時に目の前に学校が現れた。

当然驚くツナ、そんなツナを見た癒真は今さっきの事を説明する。


『瞬間移動したんだよツナ、リボーンから聞いた事あるでしょ?』

ツナ「え、さっきのが?」

『そう、神様に教えてもらったんだ♪』


自慢げにそういった癒真をみて少し落ち着いたツナは癒真と一緒に屋上へ行く事にした。
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