私は最強ヒロインです!!

□標的25{一つの命、消えるトキ}
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九代目が言ったその言葉は、リボーンに多くの疑問を持たせた。


リボーン「眠りとはどういう事だ?ザンザスは揺りかごの後、ファミリーを抜け
ボンゴレの厳重な監視下に置かれたはずだぞ」

ツナ「ゆりかご…?」

リボーン「八年前起きたボンゴレ史上最大のクーデターのことだ。
反乱軍の首謀者が九代目の息子ザンザスであるという恐ろしい事実は機密扱いにされ、

知るのは上層部とこの時戦ったボンゴレの超精鋭のみだがな…」


リボーンは、揺りかごについて説明した。その内容はとても揺りかごとは言いにくいほどの恐ろしい内容だった


九代目「ザンザスは…八年間止まったままだったのだ…あの時のまま眠り続けていたのだよ
恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて…


九代目の言うことは、リボーンと少し違う内容だったらしい。

リボーンとツナはどういうことかと九代目に聞く、すると…


九代目「ゴホッ


九代目は吐血した。


ツナ「大丈夫ですか!?しっかりして下さい!!」


ツナは慌ててそういう。


九代目「綱吉君…」

ツナ「無茶しないで下さいっ」

九代目「………いつも、いつも君の事は…リボーンから聞いていたよ…
………好きな女の子の事や、学校のこと…友達のこと、

君はマフィアのボスとしては…あまりにも不釣合いな心を持った子だ…君が、今まで一度だって喜んで戦っていないことも知っているよ…

いつも、眉間にシワを寄せ…祈るように拳をふるう…
だからこそ、私は君を…ボンゴレ十代目に選んだ…

ツナ「…!?」

ザンザス「(ピクッ)……」


九代目が言うこの言葉は、リング争奪戦が行われている理由を否定するものだった。

はじめから、九代目はザンザスを十代目にする気はなかった…
そう言っているのと同じ意味なのだから…


ポウ…


九代目がツナの額に人差し指を近づけると、小さな死ぬ気の炎がともった…

その時、ツナは温かく、そして懐かしいと感じた。

ツナはそれをきっかけに、九代目と会った日を思い出した。

まだ小さかった自分と、その自分を乗せている九代目、その両側にいる両親…
とても、幸せな光景…


ゆら…


ツナが思い出していると、九代目の炎がだんだんと小さくなっていった…


九代目「すまない…だが君で、よかった…最後に、癒真を、頼んだよ…」


その言葉を最後に、九代目が息を引き取った…


ツナ「あ、ま、待って…!!そんな、待ってください!九代目…九代目ぇー!!!」

リボーン「…ッ……」


ツナは泣き、リボーンは静かに唇を噛んだ…

と、その時…


『九代目ー!!』


癒真が現れた。
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