復活♪
□月と雲
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『ゼーハー、ゼー、ハー…よし、応接室前到着!』
またの名を地獄の門前到着!
確実に咬み殺されるよ!でも来なかったら多分もっと酷い事になっちゃうよ!
後は覚悟を決めて扉を開けるだけ…
『や、やってやるぞー…』
いざ、尋常に…
『勝負!』
ガチャッ。
……。
………。
………………!
『ドアノブ壊れた…』
開かないねー。ねー。
『…すいませーん、放送で呼ばれたナナシサンですが…』
メッチャヤバイな…
「…どうぞ」
『あ、はい…』
がty…
『すいません、ドアノブが壊れちゃったので開けて貰いませんか…?』
「……」
うっわー、返事返ってこない…どうしよう…
ガチャッ。
「…噂は本当みたいだね。さっさと入りなよ」
『あ、はい。失礼します!』
よかった…思いのほか怒ってないみたい。寛大な人だ。
室内は凄く豪華なものだった。今座ってるソファーもふわふわしてる?感じだし、机だってピカピカ。
窓際の方の一つ孤立してる…いかにも校長先生とかが使ってそうな机には、少し書類が乗ってはいるものの、逆にそれがこの場の雰囲気に凄くあってる感じ。
「君は、呼ばれた理由を分かってるかい?」
『えっと…扇風機を壊したから…ですか?』
「それもあるけど、一年から壊してきた物…ドッチ・バスケット・バレーのボール、テニス・バトミントンのラケット、人体模型、ガスバーナー、電子てんびん、その他諸々…」
お、多い…果てしなく多い…ほとんど自覚無しで壊しちゃってたはず…一年の時は自覚なんて出来なかったからなぁ…ただの偶然って事で片付けてたし…
チャキッ。
そんな音がして私は顔を上げてみると…
『…あ、あの…それはいったい…』
「…決まってるじゃないか、備品を壊すことは風紀を乱すこと。
君は此処で咬み殺す」
バッ!
そんな効果音とともに、私の頭上に向かって振り下ろされた鉄の棒?でトゲトゲの武器。
反射的に私は腕を上げて頭を防御しようとする。
あぁ、腕折れるかも…