復活♪
□最後の言葉
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「サン、ここは静かで良いな…」
『うん、そうだね…』
ここは、日本。ボンゴレのボス、ジョットが引退して“沢田家康”として暮らす少し前の時代…
『ねぇ、ジョット』
「何だサン?」
サンが隣に座っているジョットに声をかける。
『本当にここに来て良かったの?』
「……」
ジョットにこう言う。理由は…
『私のために、セコーンドとの勝負をほったらかしにして…』
「……気にするな、セコーンドにはちゃんと説明してきた」
『そっか、ならもう少しここに居れるの?』
「あぁ、だから心配せず、サンは病気を治すことに専念するんだ」
『うん…』
彼女、サンは、原因不明の病にかかっている。
ジョットはそんな彼女によく会いに来ている。
ただでさえイタリアから距離がある日本…
それに加え、五日後にはセコーンドと勝負の約束をしている。
それを心配しての彼女の言葉…
だが、ジョットにしてみれば、私の事より、自分の心配をしてほしいと思っているわけで。
………嘘を言ってしまった。
本当は、セコーンドとの勝負は放棄してきたのだ。
ボンゴレを引退はしていないが、彼女が、彼女が今日亡くなってしまうと超直感で伝わってきた。
だから、彼女が亡くなったら、自分は日本で暮らそうと、ボンゴレを引退しようと………そう考えている。
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