復活♪

□応接室で…
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“サン、すぐに応接室に来て”

一通のメールが届いた。


『…先生、あの…』


一人の少女が声を出す。


「…わ、分かった、すぐ行きなさい」


焦っているような、怯えているような顔でそういう先生。


『すいません…』


少女は本当に申し訳なさそうな顔、声でいう。

そして、

ガラッ、パタン…

教室を出て行った。


彼女の名はサン。

メールを受け取った張本人。


『はぁ〜、授業中だったのに…』


サンは愚痴をこぼす。

しかし、その顔は何処か嬉しそうに見える。


『…応接室、遠いのに…』


こういうサンは本当に困ったような顔をした。


『でも、仕方ない…よね』


結局は嬉しそうな顔をした。

彼女は今、応接室に向かっている。メールで呼び出されたからだ。

メールで呼び出した人物は、彼女の何なのか…

さっきから、彼女は嬉しい顔、困った顔を繰り返している。


ピタッ

彼女は止まった。


『ふぅ、到着』


目の前には応接室。

彼女はそのドアをノックした。

コンコンッ

するとドアの向こうからどうぞという声が聞こえ、彼女はドアを開ける。

そこには、


「やぁ、遅かったねサン」


……この学校、いや、この町の権力者である、雲雀恭弥がいた。





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