復活♪

□人見知り
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ガラッ!


『恭弥!今日こそはこの書類書いてもらうよ!』


この子はサン。僕の幼馴染。

唯一、僕の本当の姿を知っている人物。


「だってこの書類ムズイ」

『そんな事言って何時もあたしが変わりに書いてんじゃん!』

「いいでしょ、別に」

『うちの○姉妹の子みたいに言ってもダメ!きちんと書いてよ!!』


…実は、噂の半分くらいはサンが作って広めたヤツだ。

実際に不良の頂点に君臨しているのはサンだし、

ショバ代はサンの無言の圧力に怯えて出してるし、

病院で診察代、入院代が無料なのはサンの親が院長の知り合いで、僕は幼馴染だからという理由。

おまけに、頭が良いとか群れが嫌いだとかもサンが広めた。


それには理由がある。


『ところで、もうそろそろ治ったんじゃないの?極度の人見知り』

「そんなのわかんないよ、サンのおかげでぶっ倒れることは無くなったけど、かわりに人が近づいて来ないから」


僕は極度の人見知り。

小さい頃に何回もぶっ倒れた経験あり。

内容は、幼稚園に行っていた時、友達を作ろうと頑張って近づいたら、

その子が他の友達を二、三人連れてきて、その子達に囲まれたときに

…気絶した。


すんごく恥ずかしいけど、事実。

サンは幼馴染だし、基本一人で居たから大丈夫だった。

小学生のときは、他の人が二人以上自分の近くに居ると、蕁麻疹(じんましん)が…

五人以上になると気絶。

これでも良くなったほうだ。


今は十人以上でも軽い蕁麻疹が出るくらい、でも、突然現れると気絶する。

そんな僕の人見知りを直すためにサンは僕を強くしてくれた。

精神的にも、肉体的にも。


サンは、空手や柔道の黒帯を持つほどの実力者で、修行は半端なく恐ろしかった…






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