逆トリ!
□12日目
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『えぇ!?』
「じゃ、そういうことで…行ってきまーす!」
『お母さん!?』
バタンッ
今日の蒼月家の朝はこれで始まった。
事の始まりは二時間前。つまりは午前三時。(!?)
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――――――
コンコン…
ガチャッ
歌儚の部屋に誰かが入ってきた。時間は明け方より少し前…当然、歌儚は起きない。
「…もうこんなに大きくなったんだな…」
この人物、見た目はちょいワル親父風であった。
「それに、居候も増えているようだな。どうせあいつの事だ、“お父さんの部屋を使いましょう!”みたいな事を言ったんだろう」
はぁ…とため息を吐くこの男性、顔が相当お疲れである。……苦労人カテゴリーの人だろう。
「とにかく、早めにあいつに言っておかないとな…じゃあ、またな歌儚」
パタンッ…
男性は歌儚にそういい部屋を出た。そのままリビングに向かい…
「…ただいま」
「おかえりなさい、あなた…」
………これでもう分かっただろうが、この男性は歌儚の父親である。
「穂ノ歌(ほのか)、少し話があるんだ」
「威羅(かいら)さん…お仕事で?」
「あぁ、少しな…」
こうして、二人はしばし真剣な顔で何かを話していた。………その結果。
『お母さーーーん!理由を言ってからにしてよーーー!!』
こうなった。(なぜ!?)
。。。。。