逆トリ!
□01日目
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『ただいまー』
「お帰りなさい」
お母さんの声を聞き、私の部屋へ。
『ふぅ、芯は買ったし、ジュースも買った。後は…少し早いけど寝よう』
こうして、ベッドに入り眠りについた。ちゃんと携帯のアラームをセットして。
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――――――
『ん…おも、い…』
重いというより若干の息苦しさに目を覚ましました。何なんでしょうね…この息苦しさは…
とりあえず手探りで携帯を手にとって時間を確認。
……
『九時…五十分…』
遅刻…決定ですね…アラームは六時にしておいたんですけど…
『とりあえず、授業の途中でも良いから行かないと』
欠席と遅刻は違いますし。そう思いベッドから出ようとしたんですが…
『動かない…』
私は壁側の方を向いています。それに、私一人のはずが、ベッドは半分しか利用していない事が判明。
という事は、私は誰かと寝ている事になりますね。背中も暖かいですし…
『て、これヤバイ状況?』
こうなれば…
『セイッ!!』
ドカッ!
「ぐッ…」
ドサッ…
後ろに向かって思いっきり蹴りをすると、誰かさんはベッドから落ちました。
声からすると男の人のような…
ベッドをおり、ちゃんと相手を見ると…
『……ろ、六道…骸………?』
ありえませんよね?ウソでしょう??た、確かに果実ヘアーですけど…ち、違いますよね?ハハハハハッ(笑)ありえないよ…だって、彼は漫画の人物であって此処には実在しない人…
そうだ、コスプレイヤーの類だきっと。こんな格好して犯罪犯すとかどんだけバカなんだコイツ。
「…何故、僕の名前を知っているんですか?」
『え、何言ってんの?そこまで本人になりきらなくても…』
シュッ
「それは此方の台詞です。何を言っているんですか?僕は僕です。偽者も何もありませんよ?それと、貴女の目的は何ですか。正直に答えないと…殺しますよ」
彼、六道骸との初対面は、私のなかで最悪なものになった。
―終―