付録
□標的45{癒真の意外な弱点!?}
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突然の銃攻撃に三人は反応が遅れ、少し攻撃を食らってしまった。
コロネロ「(なんて奴だ…俺達が無意識に油断している所に、油断しきっていた相手に遊びにでも誘うようなふざけた言い方で攻撃命令…
俺達はアイツが手榴弾を投げるものと考えてればあの銃での攻撃…参ったぜ、コラ!)」
フォン「(私達がランボ君を“戦闘力皆無”と判断し、癒真にばかり警戒していました…
それを知っていて、あの会話中に私達の警戒心を完全に癒真にのみ集中させ、あの銃…参りましたね)」
マーモン「(僕達はあの見た目と情報に騙されていたと言っても良いね。癒真は強い事が分かってたし、同時にあの子供が戦闘力に欠けるとも分かっていた…
見た目と情報で判断していたから、こうやって油断して、攻撃させた…参ったね)」
「「「(今、この瞬間、アイツ/ランボ君/あの子供に警戒すると同時に、攻撃力が未知数…分からなくなっちまったぜコラ!/てしまいました/たね)」」」
三人はとりあえず、攻撃から逃げるために崖の上に上がった…
『ランボ、ストップ!ナイスだよランボ!』
ランボ「!やったもんね!!ねぇ俺っちスゴイ?スゴイ?」
『うん!ありえないほど凄かったよ!この調子で頑張ろう!!』
ランボ「おー!」
二人は三人に攻撃できたことで盛り上がっていた。
一方、崖の上の三人は…
コロネロ「ヤベー事になったぜ、コラ!」
フォン「そうですね…これは明らかに私達が不利な戦いになりました」
マーモン「はぁ…僕達は油断しすぎたね。もし対戦相手が癒真だけだったら、まだ三対一で勝算が一つ位はあっただろうけど…」
「「「三対二で勝算は0に等しくなった」」」
0に等しく…とは言いすぎだと思う人もいるだろう。
しかし、癒真の戦闘力はプロの殺し屋より遥かに上回っている事で、すでにアルコバレーノである三人のうち二人は確実に癒真と戦う事になる。
だからこそ、守護者にランボを選んだ…。
勿論、理由はそれだけではないが。
しかし、今回ランボは“三人に攻撃できた”。それも、癒真が与えたという武器で…。
つまり、癒真は少なくともあの武器をランボにあげている。
……他の武器もあるかもしれない。
三人はそんな可能性が出てきたランボをほおっておくほどバカではない。
癒真への攻撃に集中している間に、隙を付いて攻撃されれば…言わずとも結果は見える。
しかし癒真には一瞬でも隙は見せてはならない。本人は分かっていないだろうが、確実に癒真は伸びている。
……そして、今も伸び続けている…。
コロネロ「…このままじゃ、俺達は負けるぜ、コラ!」
フォン「本来は勝って、早く力を手に入れてもらいたいので、これは良い事なんですが…」
マーモン「今までだって、二人はどうかは知らないけど、僕はヴェルデの依頼である“実験”にあいつ等を使っていた…
本当に全力でなんてしたら、今頃あいつら全員、力を手に入れられなかっただろうね」
三人の会話で、さっきまでの試練では手を抜いていたという事が分かった。
…やはり、最強の赤ん坊を名乗っているだけはある…
しかし、そうなると、癒真に対しての言葉は…
コロネロ「どうする、癒真には勝てないとは思ってはいたが、もしかすると…
………俺達のおしゃぶりも、取られちまうかもだぜコラ!」