付録

□標的44{嵐、雨、霧}
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シュッ…


『よし、場所はオッケーだね!』

アリア「え、本当に一瞬で…」


アリアさん凄く驚いてる。いきなりだったからね。


『アリアさん、何時始まるんでしょうね』

アリア「分からないわ、向こうで何かやっているのかもしれないわね…あと癒真ちゃん、私の事は“アリア”でいいわよ?それに敬語も…」

『本当です…じゃない、本当!?呼び捨ての敬語なしでいいの!?』

アリア「えぇ、むしろそっちの方が嬉しいわ。!はい、アリアです…分かりました。

癒真ちゃん、試練開始よ」

『ラジャー!それじゃ、行きましょう!』


私がアリアを引っ張って歩こうとすると、アリアは待ったをかけた。


アリア「ちょっと待って癒真ちゃん、これを渡し忘れていたわ」


そうやってアリアから渡されたものは…


『…地図?』

アリア「えぇ、この地図を頼りに進んで行って欲しいって言われたわ。因みに、ココに書いてる番号順で行かないといけないのよ?」

『マジか…実はちょっと不安だったからね…ちゃんと目的地に辿り着けるか』


凄い分かりやすい地図で、しかも地図のとこに1から4までで“並盛山”“並盛神社”“並盛島”“並盛海岸”って書いてくれてるし、矢印だって書いてくれてる。

本当に助かった!(実は方向音痴)


アリア「じゃ、行きましょ!」

『了解!』



並盛山に向かってる途中、アリアは喉が渇いたって言ってたから、ペットボトルのジュース(アリアが私に頼んだのは紅茶)を買いに行って、変な男が攻撃してきたから撃退して(数秒)、

只今、並盛山到着!思いのほか早かった。

で、ここで待っていたのは…


コロネロ「随分と早かったなコラ!」

マーモン「本当に、癒真は予想を良い方に裏切ってくれるよ」

フォン「そうですね。……貴方が素直に褒めるなんて珍しいですね、マーモン」

マーモン「ふん、ただの気まぐれさ」


まさかの三人。いきなりッすか…しかもマーモン若干ツンデレ?


『アリア…とりあえずあそこに居ててもらっても良い?』

アリア「えぇ、わかったわ」


まずはアリアに安全な場所に移動してもらって、私は少し身構えて三人を見てみた。

何時も首から提げてあるおしゃぶりが無く、十分に対策を打ってあった。


『で、どんなことするの?』

コロネロ「あぁ、今回は俺達三人を同時に相手してもらうぜコラ!」

マーモン「僕は幻術を使うし、コロネロはライフルを使う…風は体術の達人だし、正直難しいと思うよ」

フォン「ですが、今回は特別に守護者を一人参加させます」

『その一人ってもう決まってる感じ?』

フォン「はい、勝手ながら私が決めさせていただきました」

マーモン「試練開始とともに出てきてもらうから、十分に気をつけたほうがいいよ」

『忠告ありがと』


マジか、もう決まってるって…正直私に不利な条件だな…

でも、負けない。


『そうだ、アリアはどうすれば良い?一応守る自信あるし、すでに安全そうなとこに移動してもらってるけど…』

コロネロ「アリアには見学をしててもらうぜコラ!」

『ん、分かった』


安全は保障されてるかな…?


マーモン「じゃ、これより第一の試練を開始するよ」


その声とともに…

グピャッっという声が聞こえてきた。

…て、


『ランボ!?』
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