逆トリ!
□04日目
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翌朝、八時。
『ふあぁ…お早う、お母さん…って!』
スゥ…スゥ…
『お母さん!リビングで寝ちゃいけないってあれほど言ったじゃん!!』
ガチャッ
「…どうしましたか?物凄く大きな声が聞こえてきたのですが…」
『あ、お早う。お母さんがまたリビングで寝てるから…ハァァ…』
「また?前にもあったんですか?」
『まぁね、それで起きたら風邪引いてて、せっかくの外出がダメになった覚えがある…』
外出というのは、家族全員で行き先を決めないでドライブするというものなんだけど、お父さんは仕事の都合でなかなか一緒に出かける事なんか出来ないし、兄も学校の部活とかで…
まぁ、そんな感じでせっかく家族四人が揃ったのに、お母さんが風邪をひいて、お母さんは
「三人で行って来て…」
何て言ってたけど、お父さんが、
「そんなこと出来るわけないだろう!お前を一人に出来るわけ…」
「…あ、あなた…(ウルウル」
『…と、まぁこんな感じでお出かけ中止となりましたとさ』
「…貴女のご両親は、随分ユニークなんですね…」
『まぁね、というかハッキリ変人って言っても大丈夫だから。あの二人なら自分達が揃って変人って言われても…』
「変人…それは…お母さんとお父さんがか?」
「二人で同じなんて…」
「「お揃いだわ!!/だな!!」」
『…何て言いながら喜ぶから。二人でお揃いなら何でも喜ぶよ?』
「………」
本当にユニークすぎて対処できないと思った骸だった。
。。。。。