私は最強ヒロインです!!

□標的36{霧の再生}
4ページ/4ページ


ウイィィ…


草壁「クローム髑髏は一命を取り留めました」


部屋に入ってそう言った草壁に、皆の緊張がほぐれた。

リボーンはあの状態からどうやって持ち直したのかと草壁に聞いた。


草壁「ボンゴレリングと癒真さんの力です。癒真さんが行ったのは、クロームに己の力で生きる覚悟を炎として出させ、足りない炎は癒真さんの力で補い

現在クロームは自分の幻覚で失われた内臓を補ってます」

隼人「そっ、そんなこと可能なのかよ!?」

『…私が力を貸したとしても、今の凪の力じゃ幻覚は不完全……生命維持がやっとの状態なの…』

ツナ「あの、じゃあ…骸はどうなっちゃったの?」


ツナの問いかけに、草壁はただ首を横に振るだけだった。

しかし、その後の言葉は…


草壁「骸の行動については我々よりも、ヴァリアーにいた笹川氏の方が詳しいのでは?」


分からないだけであって、決して最悪の状態ではないはずだというものだった。

少しの希望を抱きながら皆は了平の言葉を聞く。


了平「骸からヴァリアーへの指示は一方的なものだったと聞いている。俺はその指示を信じ、行動したが骸が何処で何をしているのかは分からんのだ」


その後、ビアンキはクロームへの力が途絶えたことを理由に、最悪の事態を考える方がいいと言った。

皆はその言葉を聞き、動揺してはいたが獄寺はツナに大丈夫だろうという。

そんな獄寺の言葉を聞き、ツナはいったん落ち着いたが、クロームが戦いに参加出来ないだろうという事実は変え難いこと…

ラルはその分を自分が補うと言い出したが、“ノン・トゥリニセッテ”という、アルコバレーノにはとてもキツイ放射線のような物にずっとあたっていた為、もう体はボロボロの状態…

座っているという事も辛かった。それをリボーンはラルに言うが、逆に気を立たせる結果となり、勢いよく立ったラルは頭痛により倒れてしまう…

気は失っていなかったため、大事には至らないようだったが、今の状況から、五日後の戦いに向かうには悪条件が揃いすぎていた。

最終決断はツナに任せている。この状況なら直ぐに止めようというと思った笹川は、中止について上に伝えに行くとツナに言った…だが、ツナはそれを断った。


ツナ「敵のアジトに行けば過去に戻る事だけじゃなくって、骸の手がかりも何かつかめると思うんです。

それに、そのノン・トゥリニセッテの事も分かるかもしれないし…でも、どっちもゆっくりしてると手遅れになっちゃう気がして。

それに、やっぱり俺…こんな状況(とこ)に一秒でも長くいて欲しくないんだ。並盛の仲間は勿論だし、クロームやラル・ミルチだって…こんな状況(とこ)全然似合わないよ!!


この言葉にラルは唖然としていた。癒真はそんなラルを遠めに見て、少し笑みを浮かべていた。

その後、ツナは死ぬ気丸を飲み、超モードになり、修行をするように皆を促した。




続く
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ