私は最強ヒロインです!!

□標的36{霧の再生}
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再び和室にて

草壁「私見ですが、クロームが黒曜ランドにいるという情報は六道骸からヴァリアーへもたらされたものかと」

『ふあぁ…骸ね…』


凪、大丈夫かな…?


草壁「笹川了平は沢田の決断後にここへ来ます。その前にクローム髑髏に会っておきますか?」

恭弥「いいよ、骸はそこにはもういないんだろ?」

草壁「へい、おそらく…」

『えっ、会いに行かないの!?行こうよ!!』


そんな会わないなんて私は出来ない!!


恭弥「…はぁ、後でね」

『よっしゃ!』


勝った!恭弥に勝った!!


草壁「(恭さんは癒真さんには甘いんですね…)それと恭さん、クロームとイタリアで接触していた例の男の身元が割れました。

名はグイド・グレコ 十七歳 イタリア人…十五人を殺した凶悪犯で一年前に脱獄したらしいです」

恭弥「ふうん、それってまるで…」

『かつての骸そのものみたいだね』


あんな人がまだいたとは…世の中って恐ろしいね…

それから、また眠たくなるような書類仕事をしていると…


草壁「恭さん癒真さん大変です!!

『どうしたの!?』

草壁「たった今報告が…クローム髑髏の容態が急変しました!!」

『「!?」』


凪の…容態が…?


『ッ、恭弥!』

恭弥「うん、死なれちゃ困るしね…行くよ」


タタタタタッ


私達は急いで凪のいる医療室に向かった。

扉からは凄く焦ったビアンキとツナの声が…


ガラッ!


ツナ「ヒバリさん!…と、癒真!?」

恭弥「邪魔だよ」


そう言いながらツナをドンッとはらうようにした。


『ごめんね綱吉。今はそれくらい焦ってるんだ…哲お願い』

草壁「はい、沢田さん外で待ちましょう」

ツナ「は、はい…」


パタンッ


恭弥「癒真、出来る?」

『あたぼーよ!この私を誰だと思ってるの!!』


凪…頑張ろう。応援するよ…


『凪…』

凪「癒真…な、の…?」

『うん、この姿では初めましてだね…早速で悪いけど…リングに炎…ともせる?』

凪「…がん、ばって…ゴホッ、みる…」


という事は、一度は点した事があるんだ…これならいけそう…

私は凪のリングに触れた。


『凪、今から自分の内蔵を作る事をイメージして。そして、絶対に生きてみせるっていう覚悟をリングに込めて』

凪「うん…」


すると、小さいけど炎がともった。


『凪、そのままで…そのまま思い続けて…』

凪「ッ…」


ボウ…

さっきより大きな炎がともった。これ以上は多分無理だと思う。ここからは私の出番。


『…藍色の心を映し出し、その者に力を分け与えん…


ボウッ!

シュウゥゥウウ…

さっきよりはるかに大きな炎が出て、凪のお腹が元に戻っていった。


『凪、お疲れ様…今はゆっくり寝てね…』

凪「あり、がと…癒真…」


そういうと、凪は安心したのかスヤスヤと寝息を立てた。多分、大丈夫だと思う。


恭弥「…彼女は…」

『大丈夫だよ。内臓は元に戻った。後は私が皆に伝えに行くから、恭弥は戻ってていいよ!』

恭弥「いいや、僕も着いて行くよ。ちょうど用事もあるしね」


こうして、私達は皆の居る部屋へ向かった…
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