私は最強ヒロインです!!
□標的33{他答}
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ドォンッ
『…ふぁ…何の音?』
私は、普通なら聞こえるはずのない大きな爆発音で目が覚めた。
まぁ、この家でならメッチャ頻繁的に聞こえる音だけどね…
まだ風邪が治ってないみたいで動く事がちょっと無理っぽい。
そう思ってたらツナママが部屋に来た。
ツナママ「癒真ちゃん?ツッ君知らない?あと、大きな音も…」
『え?ツナ、部屋にいないの?』
ツナママ「えぇ、ランボ君に聞いても分からないって言うのよ…何か知ってる?」
…あぁ、とうとうこの時が来た…
多分ツナは今十年後、帰って来れなかった筈だし、いつ帰ってくるかも分からない。
これから、隼人、武、京子にハル…子供達までも居なくなる…
ツナママ「癒真ちゃん?」
『え!?あ、っと…そう、そうだ旅行!イタリアに旅行に行くって言ってたよ!私は風邪だし様子を見てみて、行くか行かないかを決めるんだけど…その、ごめんなさい。黙ってて…』
ツナママ「……そう、旅行…楽しそうね!ツッ君だけで行ったの?」
『え?いや、はや…じゃない、獄寺君とか山本君とか…何時もの仲良しメンバーで行ったんだよ!でも、ちゃんと大人の人も居るし…危なくないから』
ツナママ「そう、それを聞いて安心したわ!イタリア旅行…お土産買って来て欲しいわ!!」
私は、嘘を言ってしまった。でも、ツナママを心配させないためにはこうしないと…それに、若干合ってるとこもあるし…
本当にごめんなさい。
ツナママ「所で、癒真ちゃんも行くの?旅行…」
『え、そ、それは…』
まだハッキリ決めてないし…どう答えれば…
ツナママ「…癒真ちゃん、迷ってるわね…」
『!』
ツナママ「自分のしたい様にすればいいわ。しなくて後悔するよりずっとましよ?大丈夫、心配しないで行ってきなさい」
『え…』
ツナママ…、後悔…か。そっか、そうか!後で後悔したらその時には戻れないから後悔したまま。
でも、今行動して後悔しても後でどうとでも出来る。後悔した分取り戻せる!!
ツナママ「あらっ、何でこんな事言ってるのかしら?」
『ツナママありがとう!その言葉で決めた!私、行ってくる!!』
本当にありがとう、決心ついたよ!
玄関先…
ツナママ「…いってらっしゃい、癒真」
『いってきます…お母さん!』
そういって私は走った。
何でだろう、無性にツナママのこと“お母さん”って呼びたくなった。というより呼んじゃった!
……キャアァアァァ/////恥ずかし!
癒真が去って行った後。
ツナママ「…///本当に娘が出来たみたいで嬉しいわ!」
ツナママは凄く喜んでいた。