私は最強ヒロインです!!
□標的28{少しの違和感}
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ツナ達は並中に来ており、ヴァリアーも勢揃いしていた。
その中には“重傷者”のルッスーリア、ランボもいた。
癒真はそんな中で……寝ていた。
チェルベ「強制招集をかけたのは他でもありません」
チェルベ「大空戦では、六つのリングと守護者の命をかけていただくからです」
チェルベッロはこう言い、リングを集めた。
チェルベ「…癒真様、起きて下さい」
『…ん…?』
チェルベ「おはようございます癒真様、リングを…」
『ふぁ…ハイ、どうぞ…』
チェルベッロがリングをと言ったので癒真はリングを渡そうとしたが…
チェルベ「申し訳ございません、私達は触れないので後で直接あのポールに置いて貰いたいのですが…」
『あ、そっか…オッケー!』
「「「?」」」
チェルベッロの言葉を不思議そうに聞いていた他のメンバー
しかし、その疑問は直ぐに頭から消えた。
チェルベッロは癒真にこう言った後、大空戦の説明を始めたからだ。
チェルベ「それでは、大空戦のルールを説明させていただきます」
チェルベ「大空戦も他の守護者同様…リングを完成させる事が勝利の条件の一つとなります」
チェルベ「ただしフィールドは学校全体」
武「広ぇな…」
チェルベ「広大なフィールドでの戦いを観戦できるよう観覧席と各所に小型カメラと大型ディスプレイ
そして、守護者の皆様にはカメラ搭載型モニター付きリストバンドを用意しました」
この言葉とともに、もう一人のチェルベッロが守護者全員にその“リストバンド”を渡していく。
お兄さん「なるほど、小型テレビか」
武「ハハッ、ツナがドアップだぜ」
『お、本当だ…頑張れツナ!』
癒真は武の言葉に自分のモニターを見、そこに映るツナに応援の言葉をかけた
ツナ「い゛っ、てか癒真、俺目の前にいるから…モニターの方見て応援しないでよ…」
『おっと、ごめんね?(笑)』
チェルベ「では、守護者の皆様はリストバンドを装着し次第、各守護者戦が行われたフィールドに移動してください」
これにレヴィはどういうことかと聞いたが、チェルベッロは質問は受け付けないと言い、更には従わないと失格とまで言う。
流石にこれでは従うしかない。ツナ側は円陣を組み気合を入れて挑む。
フィールドに移動する際、獄寺・笹川・山本・クロームはツナに応援の言葉を言い、癒真はさっき言ったから…という理由でツナに笑顔を向けて言葉も無しに去って行った。
……今日の癒真は、素っ気無い感じだ。
その後に、シャマルとコロネロが感じ悪い言葉を笑顔?で言いながら到着。
それと同時に守護者が全員フィールドに到着したらしい。
チェルベ「各フィールドに設けられたポールの頂上には、フィールドと同じ種類のリングが置いてあります」
隼人≪ん…!?リング…まさかまた奪い合えってのか……?≫
ベル≪ってことはさー、俺達も戦えちゃうわけ?≫
チェルベッロの言葉を聞いた獄寺とベルはそういう。
チェルベッロはそれには答えず、癒真にリングをポールの上に置くように言うが…
『…どうやって置こう…』
ポールが高すぎて置けない。
チェルベッロはそれを想定していなかったと思う。
と言うより、忘れていたと思う。
だってさっきから小声でどうしよう…とか聞こえるし…
……よし、クラシスに頼もう。
『クラシスー…頭貸して?』
クラシス「あ、頭?無理よそんなの!私はアン●ンマンじゃないわ!!」
『…いや、そうじゃなくて、知恵貸してって意味…しかもアン●ンマンの場合“顔”だから、頭じゃないから
……て、何今知ってビックリしたみたいな顔してんの!?あれ顔だからね!か・お!久しぶりに出てきたのにこんなボケしてたらイメージ変わるから!ガラリと変わるから!!
……てか、私もこんなツッコミしてたら変わるな…』
チェルベ≪あ、あの…癒真様…≫
『あぁ、チェルベッロ…何?』
チェルベ≪…リングをポールに置いてもらいたいのですが…≫
『…ごめんね、忘れてた』
すっかり忘れていた。
クラシスとの相談の結果…
『……セイッ!』
シュッ
……投げた。
そして、奇跡的にポールの上に乗った神のリングに皆、安堵のため息を吐いた。
チェルベ「それでは、先程の嵐の守護者の質問ですが…その通り、戦ってもらってもかまいません」
チェルベ「ただし、“出来れば”の話ですが」
その瞬間
グサッ
嫌な音がした。
続く