復活♪
□ボンゴレ狩りの裏側
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ミルフィオーレファミリー、イタリア本部
「サンチャン♪仕事ばっかしないで僕とあそばない?」
『…はぁ、今忙しいんですよ白蘭サン』
一人の女性と白蘭が話している。
どうやら彼女、サンと遊びたいようだ。
「何でそんな事言うかな〜、そんなのほっといてどっか行こうよ」
『そうはいきません、これは重要な書類なんですよ』
「んじゃ、正チャンにやって貰おうよ」
『ダメです、彼に仕事を押し付け過ぎですよ白蘭サン。また彼が腹痛で倒れたらどうするんですか』
彼女がしている仕事、それが誘いを断る原因だと知った白蘭は正チャン…つまり、入江正一にそれをさせようと提案。
しかし、彼に何でも押し付けている為、疲労…それかプレッシャーで彼が腹痛により倒れた事があるのか
サンは即、否定した。
「正チャンはタフだから大丈夫だよ♪」
『彼は真逆です』
「え?そうなの??」
『何“初めて知りました”と言うような顔をしてるんですか、貴方が一番理解してるでしょう』
「そんな事ないよ♪僕にだって知らない事はあるさ」
少し漫才のような会話をしているが、その会話には少し普通とは違う雰囲気が漂っている。
『……絶対ウソでしょ、何もかも知っていて苛めてるでしょう』
「だって退屈だもん♪正チャンは面白い反応するから暇つぶしにちょうど良いしね」
サンの言う“何もかも”という言葉に、重要な何かが隠されている。
白蘭はその“知っている”事に関しての否定はせず、寧ろ肯定するような言葉を口にする。
『はぁ、本当に貴方という人は…』
「ふふっ」
『兎に角、私はこの…【ボンゴレ狩りの進行について】の書類を書き終えたいんです』
「ふーん…じゃ、それ終わったら遊びに行かない?」
『……そうですね、これが終われば暇ですし、良いですよ』
「じゃ、終わるまで正チャンとお話してくるよ」
『あまり変な事は口にしないで下さいよ?何気ない一言で彼が気づく可能性は十分にあるんですから…』
「分かってるよ、じゃ、頑張ってね♪」
パタン……
『貴方は本当に恐ろしい人ですよ…白蘭サン……』
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