薄桜鬼

□夏の音
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「何かやることでもあるといいんだけど…」

それでも新選組の迷惑にだけはなりたくないと、千鶴は外に行きたい衝動を必死に抑えた。

実を言うと今日は朝から暑さが始まり、沖田さん曰く過保護な土方さんが千鶴が巡察に同行するのを禁止したのだ。

夕食まではまだ時間もあるし、かといって自由に動き回れない為、千鶴に与えられる行動にはかなり制限がかかってしまう。

せめて打ち水でもさせてもらおうか…

それくらいなら、恐らく誰にも迷惑はかけないだろうし多少であっても気温が低くなってくれれば、少しは気も紛れるだろう。

「雪村…ちょっといいか?」
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