Short Story

□ゆうわく
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「あのね…、総悟…」


精一杯の上目遣いで
総悟を見上げる



部屋で2人きり。

初めて着た短い丈の着物は
思ったより短く、座っただけで太ももが大きく露出してしまう。



こんな状況になった事の発端は

友達に総悟と久しぶりに会うと
言ったのが始まりだった。



結果、総悟に色気を感じてもらおう なんていう答えになったんだけど、
今にして思えば
馬鹿馬鹿しい…って思うけど


実際いつも総悟のペースだし、
ドキドキしてるのは私だけじゃないかと少なからず思っていた私は、
まんまと言いくるめられ
この格好で総悟に会う事になった。


そして今に至る。



でも肝心の総悟は
いつもと変わらない様子で。


しびれを切らした私は
思い切って総悟の隣に座る


「総悟………。」




「あのね…、

………キス…しよ…。」


我ながら真っ赤になりそうなセリフ。

でも、ゆうわく……
っていう物の仕方がわからなくて、やっと絞りだした言葉だった



目をつむり、暫く羞恥心と戦っていたけど一向に沈黙が続く


不思議に思った私は
そっと目を開いた


「……総悟?」


目の前の総悟は
ポカンとしていた後
何かに気付いたように笑い出した


沖「…ぷっ(笑)
お前誘ってるつもりかィ」


「……なっ/」

クスクスと笑い出す総悟。


なんて失礼なの!?!?


一気に羞恥心と後悔が溢れだす




沖「へぇ…そういうつもりだったなんてな」


次はニヤニヤと妖しく笑う

総悟のドSターンが始まった気がした。




「ち、ちが…っ」


沖「誰の入れ知恵でィ?こんなに足出して。」


総悟は丸出しになった太ももをひと撫でした



「……っ、私色気がないから」


沖「はっ、だいたいお前の短い足なんか見たって何も感じねーよ」


そんなに言わなくても!

半泣き状況の私を
総悟はからかい続ける



沖「俺ぁなァ…」


そう言って総悟は
太ももから内股をまさぐる



「や…っ!……ん……ふっ/」



みるみるうちに息苦しくなり
自分でも顔が真っ赤なのが分かる。

その証拠に頭はクラクラし
恥ずかしくて足に力が入らない





どんどん着物の丈は捲りあがり


総悟は露になった太ももにキスをする



「あ…!、総悟…っ」



舌を這わせ


沖「感じてる顔の方が興奮するんでさァ」

と、意地悪く笑った





end.
※次ページあとがき

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