君に似合う花
□君に似合う花
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『(眠たい…)』
午後は眠たい。
お昼休みから戻ってくると、桃井さんが何故か心配してくれた。
「神田さん！大丈夫！？」
『えっ』
「お前…。転入生に何かするとか嫌われるぞ…｣
「うっさい宮野！あんたも神田さんにぶつかったでしょ？！」
「あれは事故だって！」
そんな会話か口論が始まり、私は慌てて二人を止めた。
『だ、大丈夫！屋上行ってただけだから…。
桃井さん、心配してくれてありがとう』
「そう？それなら良かったけど…。あ！あたしの事は下の名前で良いよ」
『じゃ、じゃあ私も下の名前で…』
「ホント！？やったー！じゃあ、改めて宜しくね恵美！」
私の方こそ、と言うと抱きつかれてしまった。
早くも友達が出来て良かった。
＊＊＊＊＊
そして今に至る。
『(あ、もうダメ…)』
眠気が最上級だ。
あと少しで授業始まるのに。
「午後は眠いー…。あ、」
『(おやすみー)』
心の中で呟いて、眠りに入ってしまった。
「仁王！さっきの授業さぼったでしょ！」
「煩いのぅ…。……ん？」
「いやいや煩いって酷くない？あ、この子は新しく入ってきた転校生……って寝てる？」
「……ほうか。転校生か。宜しく頼むの」
そんな話を白ちゃんと誰かがしているとは、私は知るはずがない。
「おはよう恵美」
『あ、白ちゃんおはよう……え！』
「さっきぶりじゃの、恵美？」
（土筆の話言葉は、驚き）
『（こちらこそ宜しくね）』