題
□01:鳴らない電話
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翌日の夜
やっぱり聞きたくて電話した
でも何故かこの時だけは電話にで無くて切った
もう一度かけようか迷ったけど
レンにしつこいと思われたくない
だから着信を待った
一向に鳴る気配の無い電話
もう日課になっていた電話も
ついに今日で終わってしまうのかと確信した
こんな毎日のようにしてれば相手も呆れて嫌になる
少し不安の波が襲い 目に涙を浮かべた
「・・・レン、嫌いになっちゃった?」
ベットに倒れこみ目を閉じるといつの間にか眠気に襲われた
ピーンポーンとなる呼び鈴に目を覚ました
「誰?」
扉を開けるとそこにはレンが立っていた
「レン?!」
「お前寝てたの?」
「え?」
「昨日・・・“会いたい”って・・・」
「////」
「だから来た・・・オレも会いたかったし//」
鳴らない電話
私は握り締めたままレンに抱きついた
電話なんかじゃ 全然足りない・・・
この長い休みなんか 早く終わってしまえばいいのに
電話もいいけど やっぱり直接会って話したい
もっとレンを近くに感じたい
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