題
□01:鳴らない電話
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耳元で響く呼び出し音
ドキドキと激しく打ち付ける心臓
私は レンへの思いに気づいてから
いつもしていた電話も緊張した
<<もしもし?>>
「ごめん・・・寝てた?」
<<平気・・・どうした?>>
優しく響くレンの声
何故か顔が熱り上手く喋れない
「あ、あのさ・・・」
<<ん?>>
私が喋るのを レンはいつも待ってくれて
その空間がたまらなく恥ずかしくて
レンの声を聞くと 頭の中が真っ白になる
<<今日はテストどうだった??>>
「え?」
<<まさか補習なんて事無いだろうな??>>
「だ、大丈夫だよ!!///」
レンは今どこに居るの?
何してるの?
今 どんな表情で 何を思ってる?
やっぱり・・・
「会いたい」
<<え?>>
「あ、いや・・・ごめん!何でもない!!///」
<<なんだよ・・・;>>
会って話したい・・・
そんな我が儘な私を レンはどう思うのかな?
鬱陶しい・・・よね?
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