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□月光(悲恋/死)
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冷たく冷えた彼女の細い指に

そっと絡め 身体を重ね

隣国同士 反発しあう中

黄色の国=バナーズロー王国

ピンクの国=マグローズリア王国

混じる事の無い

だけど夜だけは違った・・・


オレは孤児院に居た頃双子であるコトを
面白いと姉のリンと共に
皇帝に引き取られた

しかし
その理由で引き取られた事に
オレは気に入らなかった
引き取られたと言っても
養子などではない
ただの召使いだ・・・

ある時
毎年恒例の皇帝の生誕祭が
行われる季節がやってきた
城内では使いの者たちが
バタバタと走り回っている

そんな中
オレとリンは皇帝に呼ばれ
1室に居た
今回は機嫌が良かったのか
俺たちにいい服を渡された
そして一言
「お前たちも表に出て私につきなさい」
もちろん皇帝の言葉は絶対・・・
「「かしこまりました」」

本番のオレとリンはすぐ指示を受けれるように皇帝の両脇に立った

するといろんな国から
王様がやってきては挨拶を交わし
正直子供のオレには退屈だった

「これはこれはご無沙汰しております」
「おぉ、元気していたか?」
皇帝は立ち上がると
握手を交わした
「えぇ、今日は成人の儀を終えた娘のルカも連れてまいりました」
後ろからピンクの
ロングヘアーの女性が現れた
皇帝はその姿に
ほんのり頬を染めていた
「ほぉ〜これはこれは綺麗になったなぁ〜」
「王様、生誕おめでとうございます」
彼女は軽く御辞儀をすると
少し下がった
「ありがとう、ありがとう・・・」
「(デレデレしやがって・・・)・・・・」


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