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□気づいて(切ほの)
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「あれ?レン大丈夫?」

「え?」

オレなんか 寝言でも言ってたのかな?

「オレ・・・なんか言ってた?」

「ううん、泣いてたみたいだから・・・」

「え?」

そういえばなんか

しょぼしょぼしてるかも・・・

あぁ オレ泣いてたんだ

相当声が出ないことが

ショックだったのか?

「マスター・・・ありがと」

「??いえ・・・どしたの?」

「なんでもないよ!」

オレは翌日の昼も、また同じ夢を見た・・・

「はぁはぁ」

今度は扉の前まで行くと
重い扉をゆっくり開けた

「・・・マスター?」

そこにはマスターともう一人の自分がいた

「オレ?」

しかもイスに座るレンは
ぐったりしていて目を閉じていた
そのレンの目の前で床に座り込む彼女の目から涙が流れていた

「マス・・・ター?」

そういって触れようとした瞬間
レンの手をすり抜け
良く見るとレンの手は透けていた



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