あか★つき日和

□君に…
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次の日。
アジト内で爆発音が響くバレンタインデー




小南は1人で自室にいた。

正確には、弥彦の写真の前で昨日作ったバレンタインの贈り物を持って…



小「 弥彦… 」



少し寂しそうに笑うと、写真の前に贈り物をそっと置いた。



もう会えない
わかってるケド、
わかってたハズなのに…




小「 未練がましい…よね 」



頬を伝う涙を拭いもせずに、
暫く写真を見つめている小南を壁から微妙に目を出して見ていたゼツは、
静かにその場を後にした…













鬼「 弥彦…さん、とゆう方ですか 」


ゼツ「 うん 」



ペインの自室に乱入した鬼鮫は、ゼツとの連携によりモヤッとを見事にスッキリ!!に変えていた。

ペインはとゆーと、部屋の隅で膝抱えてる。



鬼「なるホド…
だから、小南さんはあんなにも乙女オーラを醸し出していたんですね。
納得しましたよ」


ゼツ「鬼鮫も少しは遠慮しなよね
小南ニモプライバシーガアルンダカラナ」


鬼「何を言いますか。それなら貴方も共犯ですよ」



『気になるんだから仕方ないよねー☆』と笑う鬼鮫とゼツ。

すると、乱暴にペインの部屋のドアが開いた。しかも、そこには…



鬼・ゼツ「 あ゛…((汗 」


小「 … 」


少し目元が赤い小南がいた。
その手には先ほど弥彦に送った贈り物。



ペ「 こ、小南… 」

小「 はい。コレあげるわ 」


ポイッとペインに投げ渡し、その場にいた鬼鮫とゼツに紙手裏剣を深々と刺して、部屋を出ていってしまった。

鬼鮫とゼツが悶える中、
投げ渡されたバレンタインの贈り物を見て、ペインはやりきれない表情を浮かべて呟いた。






『俺じゃお前の代わりにはならない。
…いや、なれないんだよ。弥彦…』




2月14日になると
彼女は人知れず涙を流す

俺じゃ駄目なんだ


お前じゃなきゃ、駄目なんだよ




(本編 完。)
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