Blush
□壊れ物
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飛「 デイダラちゃんよぉ、邪魔するぜ 」
旦那がいなくなって一週間。部屋に籠りっきりのオイラのもとへ飛段がやって来た。
飛「ほら、飯持って来てやったんだぜ?俺って優しくね!?」
デイ「……ぃらねぇ」
旨そうな匂いが部屋に広がっていく。
ケド、どーしてかな。
何も食べたくないんだ…
飛「いらねぇコトぁねーだろ?せっかく鬼鮫がデイダラちゃんの為に…」
デイ「いらねぇモンはいらねぇ!!
わかったら出てけよ!!」
妙にイライラした。
何でオイラに構うんだよ?
いっつもヘラヘラ笑ってるバカ飛段の癖に…っ!
飛「おー怖っっ。
俺にあたってもサソリが死んだコトは事実なんだっつーの」
その一言でオイラはブチキレた。
飛段の胸ぐらを掴んで左頬を全力でぶん殴ってやった。
そのまま倒れ込んだ飛段の上に乗って、何度も何度も殴り続けた。
デイ「………ないっ
そんなコトないっっ!
旦那は…サソリは死んでなんかないっ!!」
自分に言い聞かせるように叫んだ。
そんなオイラを蔑むような目で飛段は見つめている。
その目が堪らなく不愉快で、
サソリが死んだと言う飛段を殺してやりたくて…
オイラはクナイを握り締めた。