Blush
□愛と哀
1ページ/5ページ
苦しい
何だか胸のあたりが苦しいんだ
どうして?
このぽっかり空いてしまった感じって何?
朝。
目を覚ますと無心になった俺がいる。
無心?
…違う。考えないように必死になっている。
何なんだ。
この感じ…
テマ「我愛羅ー!起きてるかぁ」
ノックと共にテマリが入ってきた。
カーテンを開けながら『今日も良い天気だな』と気持ち良さげに伸びをしている。
俺はテマリをじっくりと眺めていた。
いつも束ねている髪をおろして
寝間着のボタンを緩めている。
伸びをした瞬間、テマリのへそが見えた。
色白で柔らかそうな肌に触れてみたい衝動に駆られ、頭を横に降って邪念を払った。
俺は何を考えている?
テマリは大切な家族だ
なのに俺は…
テマ「ン?どーした我愛羅」
テマリが何も知らずに近いて来る。
駄目だ
来るなテマリ
お願いだから…
考えとは裏腹に
俺はテマリを押し倒していた