あか★つき日和
□約束
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約束したんだ。
次の休日、肉食いに行こうって。
そりゃあ、肉なんて鬼鮫の作る飯に入ってっケド、たまには違う味で楽しみてぇじゃねぇか。
それなのにアイツ、
当日になって換金所に行くコトになった?
夜まで戻れない?
飛「 っざけんじゃねーよ!! 」
自室のドアを乱暴に閉めて、1人歩き出す。
せっかく気前よく俺のおごりだったのに。
ドタキャンとかマジあり得ねぇ。
テンションも急降下。
こんなんじゃ1人で食いに行く気も失せる。
ため息と共に足を止めて、行くあてもないしやっぱ部屋に戻ろーかと踵を返…
トビ「 ばぁっっ!!! 」
飛「 Σっ! 」
何かいた。
トビ「いないないばぁっっ!!
…アレぇ?飛段さんリアクション薄くないっすか!?反応してくだΣギャア゛ァァァァ!!!」
…とりあえずお面の穴に指を突っ込んでおいた。目潰しくらえっ
悶えるトビを無視して行こうかと正面を向くと…
デイ「 ひーだーん! 」 ハグッ
飛「Σおわっ!」
任務から帰ってきたデイダラが飛びついてきた。
デイ「どーしたんだ?しかめっ面だぞ?うん??」
飛「な、…なんもねーよ!
それより、デイダラちゃん。今からデー…「何やってんだハゲコラァ…(怒)」」
殺気と共に現れた赤い鬼、もといサソリにデイダラをひっぺがされた。
サソ「何度も言わすな。
コレは俺のもんだ(怒)」
飛「いいじゃねーかよ、つまむくらい」
デイ「オイラはつまみじゃねーぞ!!うん!」
たわいもない話でその場しのぎ。
下らない私情で場の空気だけは悪くしたくねぇ…
飛「つか、お前ら暇!?
今から飯でも行かねーか?」
サソ「ハァ?飯って、昼はとっくに過ぎ…「行くっ!うんっ!」」
ビシッ!と挙手。
トビ「僕もお供しまっす!」 ビシッ!
飛「んじゃあ行こーぜ!
肉食うぞ、肉!!」
デイ・トビ「 肉〜♪ 」
先立って行く飛段。
それに続くトビとデイダラ。
サソ「 おいっ 」 ボソッ
デイ「 うん? 」
小声で呼び止められ、デイダラが戻ってきた。
サソ「どーゆーつもりだ?昼飯食っただろーが」
デイ「おごって貰えるんなら行かなきゃ損だ。男子の胃袋ナメんなよ!
…それに」
サソ「 それに? 」
デイ「あんな顔した飛段なんて、
らしくねーな…って」
遠くを見るような目で飛段の後ろ姿を見つめた。
サソ「 …同情だな 」
デイ「 心配ってゆーんだよ うん 」