あか★つき日和
□唯我独尊。
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数日後。
イタ「ただいま戻りました」
任務を終えたイタチが寄り道もせずに帰って来た。
しかし、アジト内は静まりかえっている。
イタ「 ?
リーダー。いないんですかー?」
不審に思いながらもリビングに入るイタチ。
そこには…
イタ「 ! 飛段君、デイダラ君」
電気もつけずにリビングの隅で2人は何か作っていた。
イタ「電気もつけずにどーしたんだい?」
パチッと電源を入れて、リビングが明るくなった。
飛「どーもこーもねぇよ。
デイダラちゃん、絵の具入れろ!」
デイ「命令すんな!うんっ」
2人がせっせと何か作っているので、
気になって覗き込んでみると…
プルン としたスライムが。
イタ「Σっ!!!」
一瞬でドアの方へと後退ったイタチ。
目ん玉飛び出そーなホド見開いて驚いてます。
イタ「な、ななな何を…っ!!!」
デイ「何って、スライム作ってんだよ。
見りゃわかんだろ?うん」
スクッと立ち上がるデイダラの両手にスライムが。
飛「イタチ、ジャシン様からのお言葉だ。
『スライム踏んでハデにこけろ』!!!」
スライムをねばびろ〜んと持ち上げて、
2人が不敵に笑った。
イタ「い…
嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドアを蹴破り逃走。
2人はその後を追う。
デイ「スライムに滅茶苦茶反応してんぞ!
イタチおもしれー!!うん(笑)」
飛「あぁ。角都の言う通りだぜ!」
イタチを追う2人は、角都の言葉を思いかえしていた。
『人とは臆病な生き物だ。
一度自分に害を成した物は決して忘れるコトは出来ない。
記憶があろうと無かろうと、
体が覚えているのだからな』
飛「本っ当。伊達に年くってねーぜ!
俺様の相棒は!!」
デイ「おじーちゃん様々だな!うん♪」
イタチが自室に逃げ込むのを確認して2人は足を止めた。
予定通り。
さぁ、頼んだぜサソリ!…あとトビ!