Blush
□刹那
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これから俺の昔話に付き合ってもらう。
多分、語られるコトはない。
お前が最初で最後だから…
俺には、柄にもなく好きなヤツがいた。いつも笑っていて、変に自信過剰で、自己主張の強いヤツだったが、
俺はアイツのコトが好きだったんだ…
「トビィィィ!!
おまっ、まぁたオイラのメロンパン食ったなぁ!?」
「すみませぇん、デイダラせんぱ〜い!!
せんぱぃが食べかけてたトコロから美味しく頂きましたぁ!!」
何かと仕掛けては怒鳴られていたな。
だが、俺はアイツと過ごせるだけでも幸せだった。
ケド…
「 デイダラ 」
「 あ! 旦那ぁ!! 」
アイツは俺のモノにはならない。
サソリがいる限り
長い金髪をボンボン付きのゴムで結い、女と間違えてもおかしくないホド
アイツは美しかった。
そんなアイツを独り占め出来るサソリが羨ましくて、俺はいつもアイツに纏まりついていた。
サソリは俺を見ては威嚇するように睨んできたが、俺とて譲る気はないから必要以上に2人の間に割って入ってやった。
いつか必ず奪ってやると
毎日毎日同じように繰り返してきた。
そんなある日のコトだったな
アイツが
サソリが死んだのは