七色の猫
□毛の色は七色?
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何処にでもある一軒や
そこが私の家。
その一般的な家のドアを
今日は何時も以上に乱暴に開ける
しかも足で。
仕方ない。
だって両手に子猫、なのだから;
『はしたない、とか…言ってる場合じゃないもんね!』
私の両手にはすっかり、弱りきった子猫。
泥んこで、何色の子猫なのかすら分からない…
何時からあんな所に捨てられてたんだろう、と、脳内にそんな疑問が過る。
どちらにしても、さぞ怖かっただろう…
『もう…大丈夫、だから』
私は子猫たちの頭を優しく撫で
ギュウゥっと抱き締めながら、風呂場へと向かった