VOC@LOID

□悪ノ
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王女様(=リン)視点

「さぁ!膝まずきなさい」━━と、私は言う。
いつも通りに。

あるところに
悪逆非道な王国があった。
その王国の「王女様」とは私のことだった。

私は高級品以外は
気に入らなく、安物には
全く興味がなかった。

それから、私には双子の召使がいた
そして、愛馬もいた。

とても豪華な愛馬が。

それから、お金さえあればなんでもいいと思っていた。

だから、
「お金が足りませんよ」

なんて召使達に言われても
ただ、言い返す言葉は1つだったわ

「構わないわ。
足りないならば雑草達から絞りとればいいじゃない」
そう、必ず返していた。また、

「お前なんか王女様じゃない!」
「消えろ!」

なんて言われた時も
私の返す言葉はただ1つだった。

最初に少しだけ
(哀れ・・・)と思いながら
少しだけ笑い、
必ずこう言っていたわ

「哀れなやつらが・・・。召使、やっておしまい。」
と。

召使に無理矢理粛清させていた。
それでも召使はなぜか私に逆らわずに
命令を聞いてくれていた

聞くのがあたりまえと
言えばそうなんだけどね。
かとは言え召使の気持ちなど
いちいち考えるのは
めんどくさかった。なので
いつも通りに言う

「あら、おやつの時間だわ」
と。
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