T
□立海の柱
1ページ/3ページ
3月某日。
今日は、立海の卒業式が行われる。
勿論レギュラー陣も例外ではなく・・・。
[只今より、○×年度立海大付属中学校卒業式を行います]
「えー、本日は、天候にも恵まれまして・・・えー」
長ったらしい
メンドクサイ。
こういう式のたるさといったらないだろう…。
いつもならば嫌々登校していたのだろう。
でも、今年はそうは行かない。
今日は、先輩が全員卒業してしまう日だから・・・。
卒業といっても、立海の場合は同じ敷地内の高校に進むのだが・・・。
それでも、一緒にテニスはできなくなる。
そう考えただけで、旨が苦しくなった。
ガラじゃねー・・・
「生徒代表、真田弦一郎」
副部長の名前が聞こえて現実へと引き戻される。
「本日は我々卒業生のためにこのような式を開いて頂き――」
お堅いな、あの人は・・・
それでも一字一句聞きのがさまいとしているのは
世話になった人だからか・・・。