1号
□自分の居場所
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オレには、無理なのかもしれない。
そう、思った。
エイリア学園のチーム、ジェミニストームには何とか勝つことが出来た。
これで地球は救われたんだ。
チームを離脱した半田たちの気持ちも救われる。
しかしそう思った矢先、ジェミニストームより遥かに強いチーム、イプシロンが現れた。
この前は退ける事が出来たけど、あいつらのスピードには手も足も出なかった。
全速力で走っても、少しも追いつけなかったんだ。
円堂はどんなやつが来ようとも、努力と練習を積み重ねれば絶対に勝てる、と拳を振り上げる。
円堂は昔から負けず嫌いで、それでいて周りに何と言われようと自分を信じてどこまでも真っすぐ突き進んでいく。
それは円堂だけに限ったことじゃない。
豪炎寺がチームを離れた理由は分からないけど、たとえ離れていたってあいつは皆の心の支えになっている。
鬼道はチームの要で、あいつが司令塔になってくれているお陰で、これまでいくつもの突破口を見つけてきた。
他にも吹雪は今や攻守共になくてはならない存在になっているし、木暮も才能を開花させた。
塔子だってリカだって、必要とされてここに居る。
それに比べてオレはどうだ。
オレはちゃんと役に立ててるのか。
ただの数合わせで置いてくれているだけなんじゃないんだろうか。
オレは…このチームに居ていいんだろうか…。
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