1号
□帝国学園休憩室にて
6ページ/7ページ
*****
「じゃあまたな」
「はい。お気をつけて」
二人は再びあの長い廊下を渡り外に出た。
互いに握手を交わすと、佐久間はその場に留まり鬼道はそのまま歩みを進める。
「…鬼道さん!」
「どうした?」
「これからも試合頑張って下さいね。オレ、応援してますから」
「…ああ。ありがとう」
鬼道は軽く手を挙げ挨拶をすると雷門中へと帰っていく。
その後ろ姿を佐久間は無言で見つめていたが、大分姿が小さくなった頃何かを振り切るように中へと戻って行った。
→あとがき