1号

□炎の災難
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星の使徒研究所。
富士の樹海の中に突如現れたまるでUFOのような巨大な建物。

その中の四方を無機質な壁に覆われた小さな一人部屋が並ぶ、ある棟のある一室の前にバーンは立っていた。
何度も扉をノックしようと手を近付けるのだが、その度に顔をしかめて離してしまう。

(ああ、何やってんだオレは…。あいつの、グランの口車に乗せられたばっかりにこんな事になってよ)

ギリッと歯を食いしばり扉を睨みつけた。
バーンの脳裏に淡い緑の瞳で微笑むグランの顔がよぎる。

(まったくあいつの話なんてまともに聞くんじゃなかったぜ…)

バーンは先程行われたグランとの会話を思い返し始めた。


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