1号
□オレたちもう友達だろ?
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「何だと…?もう一遍言ってみろ!」
「だから、オレたちガイアがザ・ジェネシスの称号を手に入れたんだよ」
「それが…あのお方の意思なのか?」
「ああ」
「…ありえねえ!オレたちプロミネンスじゃなくて何でおまえらが!」
「信じられないと言うなら直接聞きに行ったらどうだい?」
「くっ…!」
「じゃあもう行くね。キミたちにこの事を知らせに来ただけだから」
「…いい気にならない事だ。わたしたちの実力は互角。キミたちに少しでも落ち度があれば、引きずり落とさせてもらうからね」
「ご忠告ありがとう。それじゃあ、また」
無機質な自動扉が閉まった。
表情を崩さずに歩きだしたけどすぐに立ち止まり拳を握りしめる。
…どうしてこんな事になったんだろう。
ほんの少し前まで皆で一緒に楽しくサッカーしていたのに。
皆で一緒に上を目指してたのに。
…いや、それを考えるのはもうやめよう。
一番になれた。
誰よりも強くなった。
やっと父さんに認めてもらえた。
それでいいじゃないか。
これで父さんの力になることが出来る。
これで父さんの望みを叶えてあげることが出来る。
それで、いいんだ。
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