1号

□大勢で食べるのも悪くない
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「鬼道!明日の給食の時間部室に来い!」

「どうしたんだ急に…」

ある日の練習終わり、荷物を片付けていた鬼道に円堂が詰め寄った。

「おまえ、一人で昼飯食ってるんだって?半田がクラスの前通った時見たって言ってたぞ!」

鬼道は半田を見る。
目が合った半田は無言で頷いた。

「確かに半田の言っている事は間違いじゃない。しかし、わざわざ大勢で食べる必要も無いだろう?」

「必要大有りなんだよ!」

再び荷物を片付け始めた鬼道に、オーバーリアクションで作業を止めさせる。

「皆で色んな事話しながら飯食った方が絶対美味いに決まってるだろ!だから明日は来いよ!なっ?」

「わ、分かった…約束する」

かなり近い距離まで身を乗り出されたので鬼道はお手上げ状態で制止した。
その言葉を聞いた円堂は満面の笑みで元の位置に戻る。

「と、言う訳で明日は全員昼飯持って部室集合な!」

「ちょ、ちょっと待て。他の皆も来させるのか?」

「当たり前だろ?二人じゃ意味ないじゃんか」

今更何を、と言う顔で鬼道を見る。

「それじゃあもう一回仕切り直して、明日は部室で昼飯だ!」

「おおっ!」

拳を突き上げた円堂につられ皆も同じように拳を上げる。

「何故だか分からないがとんでも無い事になったな…」

鬼道は呆れ顔で冷や汗を流した。


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