蒼の短編集

□7:30
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 AM7:30 弓道場

「腹減った…」
「フフフ…それじゃあ朝ご飯にしましょうか」

今日もアイツは笑いながら弁当を取り出す。何度体験してもこの一時が朝の至福だ。

「いつも悪いな」
「気にしないで。いつも付き合ってもらっているお礼よ」

いつものやりとりである。

「この瞬間が人生で一番落ち着くんだよなぁ」

今日も俺は彼女の弁当に舌鼓を打つ



 PM7:30 弓道場

残っているのは二人だけ。すでに部活の時間は終わっており、自主練をするような真面目な部員もこの時間には残っていない。

「的が見えなくなってきたな」
「それもそうね。それじゃあ片付けましょうか」

俺たちはさっさと片付けて汗を流す。

「覗かないでよ」
「誰がお前なんぞ覗くかよ」

いつものやりとりに満足しながら今日も終わりだなとしみじみと思う。

今日も至福の時が流れていった
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