SS
□心から
1ページ/1ページ
「あれ?ニーニは?」
「知りません」
「嘘」
遥はそう言いながら笑う
その不快な笑い…苛々する
「忘れたの?僕に嘘はきかない…今の君の言葉にはノイズが入ってる…」
「知ってても誰がお前なんかに教えるか」
睨みつけながら僕は遥に言う
遥は嬉しそうにこう言う
「そう、今の言葉はいいね!ノイズが入っていない…綺麗な音だ…」
「何嬉しがってんだ、変態」
兄弟揃ってMか
「ニーニはそうかも知れないけど僕は違うよ?」
ノイズがない綺麗な音だから嬉しいんだ
そう言って遥は探偵事務所を出た
「二度と来るな」
まるで優太くん見たいな感じだ
心から出た言葉だった