犯行予告ネットワーク

□おでまし
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「うあ〜、やっと昼飯か〜」
四限目が終わると、新が大きく伸びをした。
「早く食堂に行こう」
俺も腹がへっていたので、早々に席を立つ。
「わかってるって。席がなくなる前に行かなくちゃなー。おい、オカマ、おいて行くぞ?」
「待ってよ新ちゃん! もー、すぐボクをおいて行こうとするんだから〜」
翠ちゃんが立ち上がるのを確認すると、俺は食堂へ歩きだした。


食堂にはすでに多数の生徒が座っていた。
俺たちも注文した物を持って、空いている席に座る。
新は俺がたのんだナポリタンスパゲティを見ると、呆れ顔で呟いた。
「相真はまたナポリタンかよ。本当に好きだな」
「好きなんだから良いだろ! お前こそ、またカツカレーじゃん」
「カツカレーは腹は膨れるわおいしいわで、文句のつけどころのない素晴らしい料理だから、オレのお気に入りなのも当然だ」
「なんじゃそりゃ」
バカな会話で笑いながら食事を楽しむ。
平和だなあ。
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