犯行予告ネットワーク

□転入生と犯行予告
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「いってぇっ!! なにしやがる、オカマ野郎!!!」
「オカマじゃないもん!」
翠ちゃんがほおを膨らませた。
「新ちゃんずるいよ! 今日はボクと新ちゃんが日直なのに、お仕事全部押し付けて、自分は新聞部に行っちゃうんだから! ボクも号外配りたかったー!!」
どう考えても新が悪いが、ぜんぜん反省していないようで、翠ちゃんに反論する。
「うっせ! オカマはおとなしく日誌書いてろ!」
「新ちゃん、ひどい!」
「相真もこのオカマになんか言ってやれよ!」
俺にふるのかよ。
「いや、どう考えても新が悪いから。あと翠ちゃんマジ目の保養になる」
俺の言葉に、翠ちゃんの表情がぱあっと明るくなった。
「相真くん、ありがと〜」
「はぁ。お前が翠に甘いってこと忘れてたぜ」
新はおもしろくなさそうな顔をして、自分の席へ戻った。
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