Did you sleep well?
□愛の形
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「お?」
「あら、お帰り悟空」
それから数分と掛からず奴の家に着いた。
一階部分が店になっているようで、裏の階段を上がって玄関まで来ると丁度奴の母親らしき人物が出てくる所だった。
俺とピッコロが軽く頭を下げると、母親も笑顔で会釈を返す。
「ただいま、母ちゃん!店は?」
「割り箸が足りなくなっちゃって取りにきただけよ。そちらはお友達?」
「おう!昼間話した友達だ!」
「ピッコロです。夜分遅くにすみません」
「ベジータです」
「宜しくね、ピッコロくん、ベジータくん。家は見ての通り夜は店を開けてて、悟空には寂しい思いさせてるの。仲良くしてあげてね」
「別に寂しくないしー!」
「フフッ、はいはい。じゃあ二人とも、ゆっくりしていってね」
母親はそう言うと、急がしそうに階段を下りていった。
寂しがりなんだなとピッコロと二人でからかってやると、奴はそんな訳ないだろと照れ臭そうに言いながら家の中へと促した。