Did you sleep well?
□起死回生
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「じゃあなー、ベジータ!」
「また明日」
「じゃあね」
とても晴れやかだった。
胸につかえていた塊が綺麗になくなって、まるでまた生まれ変わったようだ。
校門前で各々と別れる。
親達は互いに頭を下げながら、俺も母親と共に校舎へ背を向けた。
「なぁに、中学の時の友達?」
「いや、違うよ」
「そうなの?それにしては、随分と仲良さそうだったわね」
「………まぁ、早く友達見付けて損はないかと思って」
「えぇ、そうね。あ、お父さんもう駅に着いたみたいだから急ぎましょうか」
「うん」
******
それから父親と合流して、食事を済ませ帰路に着く。
何気なくテレビを見ながら談笑し、それでも脳内を駆け巡る昼間の出来事。
(ピッコロです)
(悟空ってんだ)
「………………」
「そう言えばベジータ。母さんから聞いたが、もう友達が出来たんだって?」
「あ、まぁ…ね」
「落ち着いたら、お母さん達にも紹介してちょうだいね」
「あぁ、そうするよ」