Dream ]V

□幸せの理由が僕でありたいなんて
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「18号ー!」


「………………」


「今日はいい天気だけど、向こうの方は入道雲が出ていて雨が降りそうだな」


「………………」


「でも雲の上まで出ちまえば関係な「…しつこいね」


初めて飛ぶのを止めた。
そんなアタシに吃驚して、奴もゆっくりと飛ぶのを止める。


「もううんざりなんだよ。アンタの顔を見るのも、そのしつこいお節介も」


「え、あ…ごめんよ、18号」


「っ謝るな!!」


何をそんなに苛ついているんだろう、アタシは。
何時もみたいに、軽く受け流していればいいだけじゃないか。
でも、もう止まらなかった。


「アタシは一人で居たいんだ!それなのにお前は!」


「………………」


「アタシにどうしろって言うんだ!どうあっても人間に戻れない、どうしようにも孤独で仕方ないのに!アンタが何時までもアタシに構うから!」


「………………」


「だから…っ!!どうすればいいのか、分からないじゃないか…っ!!」


不安で不安で、胸が押し潰されそうだった。
優しくなんてして欲しくない。
このまま一人で気楽に生きていた方が、きっとアタシにとって一番幸せなんだ。
だからもうそっとしておいてくれ。



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