連載
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「…はぁ…はぁ……っ、はぁ」
池袋の夜を一人の少年が疾走していた。
少年は観たいテレビがあるから走っているのではなく、とある人物…
『折原臨也』から逃げていた。
* * *
つい一月前、少年は学校帰りに友人と本屋に寄っていた。少年の友人が本を買い終わり『また明日!』と手を振り少年は家路についた。
* * *
『ちょっと遅くなっちゃったなぁ…』
意外と長く本屋いたらしく、外はもう真っ暗だった。仕方無く今日は近道をしようと道を曲がったその瞬間─────
頭に激しい痛みを伴いながら気を失った。
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