記念・企画Novel

□【夜まで待って】
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今日はクリスマス、という事で黒子と二人でデート中だ。

家でゆっくりするのも良かったが、せっかくのクリスマス。
街中をぶらつく事にした。
この季節、あちこちにイルミネーションが施されていてただ歩くだけでも飽きない。
夜になればライトがつき、更に目を楽しませるだろう。

これから黒子と適当にぶらついて、飯食って…まぁ、その後は流れ的に…恋人なんだし、な。

だが、内心あれやこれやと計画を立てている時ほど物事は上手くいかないもので…。


「何でお前らがいんだよ」
「そー言うなよ火神!クリスマス、彼女いない者同士仲良くしようぜ!!」

同じく誠凛男子バスケ部の降旗、福田、河原達と偶然出会った。

「(お前らと一緒にすんじゃねー!オレには黒子テツヤという彼女(?)がっ…て、これじゃデートじゃねーじゃねーか!!)」

ただでさえ部活が忙しくてデートなんて出来ないのに…!!

とか考えていると前方に余計な物…いや、者を見つけた。


「あれ?カントクと主将!?って付き合ってたの!?」

「(果てしなくどうでもいい!!!いや、気にならないっつったら嘘になっけど!!)」

そしてその真相を探るべく、ミスディレクションを使える黒子が代表として主将とカントクを尾行。
何を見ちまったのか分かんねーが、戻ってきてからずっと「逃げましょう」と「ムキムキが…ムキムキが…」と言っている。
ホントに何があったんだ?



二人を尾行し、何かトラウマみたいなのを刷り込まれた黒子を何とか宥め“みんなで飯でも食ってこうぜ”って事で今は5人でファミレスに向かっている。

「…」
「…火神君、眉間に皺がよってます」
「るっせー。わーってんよんな事ぁ」

別に降旗達が嫌いなわけじゃない。
だが、こうも計画を崩されては面白くない。
思わず舌打ちしてしまったオレに黒子がボソボソと口を開いた。

「…く、…って」
「あ?何か言ったか?」


「…僕だって、我慢してるんですからね。二人きりじゃないの…」


だから、火神君も我慢してください。


そう呟くように言うと少し歩調を早めスタスタとオレの少し前を歩く。
そんな黒子の手を引き、3人から死角になる所で…キスをした。

「!火神く、なに…んっ」
「…黒子……」

軽く触れ合わせるだけのソレにさえ黒子はウットリとした表情を見せる。
滅多に表情を崩さない黒子の、珍しい…自分しか知らない表情―…。

唇を離すと、さっきまでのウットリ顔はどこいっちまったんだ?ってぐらい直ぐに羞恥で顔が赤くなる。

「こ、こんな街中で…」
「ちゃんと見えねーよーにしたって」
「そういう問題じゃありませんっ」
「しゃーねーだろ?したくなったんだから」
「っ……もう。恥ずかしい人ですね、君は…」


と、今度は照れから頬を染める黒子が可愛くて…

「…黒子、もっかi「あれ?アイツら何処行ったんだ?」
「ったく、火神までミスディレクションかよ…」
「おーい、火神ぃー!!!黒子ぉー!!!どーこ行ったぁー!!?」


「「……。」」


もう一度キスをしようとした所をジャマされる。

「チッ…アイツら…」

覚えてろよ。と恨めし気に降旗達を見るオレを見て黒子が…


「夜までの辛抱ですよ。…今日……家、来ます、よね?」

俯き、オレの服の裾を掴みながらそう宣う黒子。

…それは誘ってるってとっていいんだよな?

そんな可愛い恋人に我慢などできるはずがなく

黒子の顎をとらえ上を向かせると、オレはもう一度キスをした。


寒さなんて忘れるくらい


深く熱いキスを…




◆◆◆



そんなわけで、初火黒です(^O^)/…たしか(オイ)
考えてみれば交換日記はともかく、自分の小ネタでチューさせるのは初めてです。
流石は火黒!!
道理で最近EROが書きたくなるわけです←

こっからバンバン書いていきますよ!!
あ、や、でも期待しないで下さい;;(どっち)



2009.12.22.火 作成
2010.1.18.月 移転



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