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□プロローグ 15:30
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実験体が流出、警備員各自は特別装備を身につけ迎撃に迎え 繰り返す

「なぁ」

「なんだ」

けたたましく警報が鳴り響く空間で二人の男が互いに背中合わせになりながら支給された機関銃を構えたたずんでいた。片方の男は若くすらりとしていて20代だろうと推測できる。もう片方はがっちりとした体格をしており、またどちらかと言うとメタボ体型で50代くらいだろう。二人とも警備員のような服を着ているがそんじょそこらの警備員ではないような重装備をしていた。

「うちって結局何をやらかしていたんだ?」

「そんな事、俺も知らんよ……ただ上は本気で考えてたらしいぜ」

死なない研究をな

若い方の男が呆れまじりに言った言葉に中年の男は笑いながら答えた

「ソイツはすげぇや。人類の夢じゃねぇか……ただその夢の成果があれなら俺はそんなのゴメンだね」

それを聞いた若い方の男は愉快そうに笑った後忌々しいと言わんばかりに唾をはいた。

「そいつは俺もごめんだ」

若い男の言葉に同意をしめし中年の男は銃を放つ

男の目の前にいたのは人間のように二足で立ち腕は肘から下はまるで芋虫かと思うような触手が生え口は半開きになりよだれを垂らしている全体的に肥えて太った緑色の物だった

男の放った銃弾は緑色の腹部をぶち抜くとそこから蔦のような物が出てきて中年の男を捕らえようとする

中年の男はそれを紙一重でかわして銃を構える

「あっぶな!!おいっそっちは大丈夫か?」

中年の男の声に応える声はなく、代わりに中年の男は首筋に湿った何かがあたるのを感じた

ぴちゃん、ぴちゃん

繰り返す、警備員は……



12月23日15時30分
地獄への扉が開いた

 
 

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