企画小説
□ブレイヴ・ストーリーA
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【銀遊学園・2階廊下】
ダダダッ――!
「大人しくしろ!止まれ!!」
十代&ヨハン「「大人しく止まる馬鹿どこにいるんだボケェェェ!!」」
背後から迫ってくる謎の集団から十代とヨハンは絶賛逃亡中だった
十代「オィィィ!なんだよこの展開!? 俺、なんかした!?恨まれるようなことは――たくさんしたけど!!」
ヨハン「したのかよ!?」
十代「だからって、銃突きつけられるほどのことはしてぬェェェェ!!」
ヨハン「だぁぁー! もうなんだってんだよー!」
とにかく2人は全力で走った。
ヨハン「ッ、十代!右に曲がるぞ!」
十代「うえぇ?!ば、おまそっちは!」
ヨハン「いいから!」
ヨハンに引っ張られ、右に曲がる2人
その先は『理科準備室』と書かれた扉――行き止まりだ
研究員「ふ、混乱して自滅に走ったか‥。さぁ大人しく着いてきなさい。大丈夫、私たちはキミ達を救いに来たんだ」
ヨハン「へぇ、銃をもったお兄さんがよく言うぜ」
研究員「私たちも本当は使いたくないさ。でもね、こうでもしないとキミ達は大人しくしてくれないでしょ?」
十代「んだよそれ! 第一、俺たちは助けを求めた覚えなんか一度もねぇ!」
研究員「それはまだ気づいてないだけだ。キミたちは”こんなとこ”にいても腐る一方なんだよ」
ヨハン「つまり、あんたらの目的は俺たち生徒の拉致ってことか」
研究員「人聞きの悪いことを、これは保護だよ」
ヨハン「は、よく言うぜ。俺たちは好きでこの学園に入った、そんで楽しい毎日を過ごしてる
腐る一方だ? ふざけんな、お前らのような訳判らない奴らの処に行く方が腐っちまう」
研究員「どうやらキミは保護しても無意味なようだね・・ならば仕方ない」
カチリ、と銃口がヨハンに向く
研究員「使えない物は廃棄しなくてはならない」
「ほざくな」
第3者の声が響く
その後すぐにドゴォッと打撃音が鳴る
ドサッ
「その子らに指1本触れさせん」
十代「お、桜華!」
桜華「ご無事ですか?十代様、ヨハン様」
ヨハン「あ、あぁ。サンキュな」
桜華「いえいえ、それより早く避難いたしましょう。 あまり宜しくない事態になっています」
先ほどまでの威圧感が嘘のようにコロコロとした笑顔を振りまく桜華
彼女の変化に戸惑う二人だが、立ち止まっても拙いので移動する