企画小説
□ブレイヴ・ストーリーA
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「連れてけ!!」
気づけば、痛みも忘れ我武者羅に叫んでいた。
「・・・」
「お前の目的は、俺を連れ去ることなんだろ?! だったら、俺を連れて行け!
その代わり、エドもここにいるみんなも、これ以上傷つけるな!」
「悠!何を言ってるんだ?!やめろ!!」
「・・・」
エドの声を無視し、男は俺のところにやってくる
「ッ―!」
顔はターパンで一切分からなかったが、その瞳が全てを物語っていた。
『仮面』だった――
背筋が凍るほど、無表情で、何も感じられない人形そのものだった
あそこまで人は無表情になれるのだろうか・・
金色の瞳が、俺を凝視する
「俺の任務は、お前を連れ去るのみ。他はどうでもいい。」
「だったら・・!!」
「お前の話‥のもう」
ダン!
その後、首に衝撃を起きたのを感じてからの記憶はない。
でも意識を失う直前まで、エドの声が耳から離れなかった
ブレイヴ・ストーリー